2010年07月27日(火)
編集部神谷(有)です。
先日、7月22日に東京虎ノ門で「山はみんなの宝! 全国集会」が行われました。
これは、先日ブログでご報告した、環境省による「山のトイレ補助」廃止を受けての集まりです。
http://www.yamakei-online.com/magazine/blog_detail.php?id=1015
この日は、各地の山小屋の方や、長野の伊那市長、白馬村村長などの自治体の方、
岩崎元郎さんや各登山者団体の方々など、100人を超える参加者がありました。
それぞれの立場でこの補助金必要性を訴えました。
壇上では、これまでの補助金の成果やこれからの必要性に関して、
それぞれの立場で意見が出されました。
「山はみんなの宝」と題され、山が一部の限られた登山者だけの者ではなく、
広く国民全体の財産として開かれ、その保全と利用を考えるきっかけにしよう、、、、
このタイトルには、そんな主催者の思いがこもっていました。
8月12日発売の9月号では、行政事業レビューの「仕分け人」の先生にもご寄稿いただき、この問題を考えます。
■環境省による補助事業の中身 http://www.env.go.jp/park/support/mr.html
■環境省行政事業レビューの取りまとめ・結果 http://www.env.go.jp/guide/budget/spv_eff/review/result100609.html
■環境省のその後の検討会 http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12691
2010年07月13日(火)
こんにちは。編集部の青木です。
蒸し暑い日が続きますが、東京は梅雨明けも近いとの予報が出ていますね。
梅雨も明ければ、いよいよ夏本番。夏といえば、「お祭り」ですよね。
ヤマケイの「お祭り」といえば……涸フェス!
先週末、ご挨拶と準備を兼ねて、本誌編集部・宮崎とともに涸沢へ行ってまいりました。
実は私、これがはじめての北アルプスです。着いて早々、上高地から見える山々や水の美しさに目を奪われました。
読者アンケートでも好きな山域ダントツNO.1の北アルプス。その理由が、わかりました。
観光客でにぎわう上高地を出発。
湿気のないさわやかな気候、イワナが泳ぐ綺麗な川(ヨダレ)、涼しげな木陰の散策路……。
はじめての上高地を味わいながらのんびり歩くこと1時間半。
あっという間に徳沢到着です。
ここで私、とっても楽しみにしていたものがありました。それは……
徳澤園のソフトクリーム!
もともと牧場だったこともあり、徳澤園自慢の一品なんだとか。
ミルクの味が濃く、コクがあるソフトクリーム。
今回はイケメン従業員さんに巻いていただいたせいか、格別に甘い!
本誌編集部員・宮崎は、なぜか私以上にうれしそうです。
徳沢まではのぼりもなく、木陰の涼しい道が続きます。
おいしいソフトクリームもあれば、きっと小さな子どもも愚図らないはず。
徳沢会場でも、色々なイベントを企画しているので、のんびりと楽しみたい方、ファミリーにも涸フェスの雰囲気を味わっていただきたいです。
徳沢から1時間歩き、横尾へ到着。
ここまで来ると、登山客が中心となるため、落ち着いた雰囲気に包まれます。
ちょうどお昼時だったので、横尾山荘さんでお昼ご飯を頂きました。
川の流れる音が涼しげで心地よいです。
横尾会場では、アマノフーズさんの試食やロープワーク講座などが体験できます。
徳沢と涸沢の中間地点にあるため、日程を分けて楽しんでもよいかもしれませんね。
ちゃっかり食後のコーヒーまで頂き、確実に一本以上立てた後、いよいよ涸沢へ。
本谷橋を抜けると、だんだん登りになっていきます。
うっすらと汗をかきながらのんびり登ること1時間、涸沢ヒュッテ・涸沢小屋が見えてきました。
涸沢は一面、雪景色。
雪の斜面をシャリシャリ歩きながら涸沢に到着。
WEBサイトには「上高地からポクポク歩いて6時間」と書いてありましたが、実際は「基本はポクポク、時々ふうふう、最後にシャリシャリで6時間」という感じでした。
ただ、雪は次第に溶けていくので、シャリシャリはなくなるかもしれませんね。
今回は涸沢ヒュッテに宿泊させていただきました。
目の前には前穂・奥穂・北穂が広がります。
今にもハイジがブランコで頭上を通り過ぎそうなくらいに、壮大な景色!
なんて贅沢な光景なんでしょう……。
穂高に抱かれながら食べる、あつあつのおでんと冷た~い生ビールは、もう最高です。
涸沢小屋の芝田さんと。
翌朝は、涸沢小屋のテラスでモーニングコーヒーをいただきました。
優雅な休日とは、このことですね。
メイン会場となる涸沢では、色々なイベントを開催予定。
山小屋の限定メニューも見逃せません。
少なくとも、私は見逃さない予定です。
みなさんも、この夏は私たちと贅沢な夏休みを過ごしませんか?
2010年07月09日(金)
こんにちは。編集部の神谷(浩)です。
みなさんは「雲ノ平」と「黒部源流」を知っていますか?
2010年07月02日(金)
2010年06月24日(木)
こんにちは。編集部の神谷(浩)です。
6月17日にパタゴニア渋谷店で行なわれたストアイベント、「山のこども 戸高流 ~もうひとつの自然の魅力、山の楽しみ方~」に参加してきました。
にこやかに語る戸高さん 戸高雅史さんは、1995年ブロードピーク峰縦走、1996年K2(無酸素・単独)登頂、1998年チョモランマ北西壁登攀など、90年代のヒマラヤを舞台に活躍した登山家。現在は、野外学校FOS(Feel Our Soul)を主宰し、小学生から大人までの自然体験ガイドなどを行なっています。
その戸高さんが、登山を楽しむ新たな視点を紹介するという趣旨で、スライドショーが開催されました。
「山の子ども」とは、人は誰でも自然の中に入れば言葉をなくし、「子ども」になってしまう、という意味。
山では、細胞レベルで何かが起こり、自然に体が動いてしまう。その五感のすべてで海外の刺激を受けることを、意識や思考ではなく、「身体(しんたい)」という言葉で表現していました。
その後、スライドショーが開始。
屋久島の海を皮切りに、日本中の山の写真をスライドに映しながら、戸高さんがさまざまな楽器を生演奏し、歌やハミングが重なります。
それは、単なるスライドショーではなく、ひとつのエンターテインメント。
山の写真と音楽が合わさることで、感動が高まっていきます。
そして、ご自身が登ったヒマラヤの話へ。
1996年に無酸素単独で成し遂げられたK2登頂の様子などが語られました。
美しく気高い峰々の写真が続きます。再び、日本の山の写真に戻り、エンディング。
ひと味違った講演会を楽しませてもらいました。
戸高雅史さんは、7月15日発売の『山と溪谷』8月号で、野外学校FOSでの経験などをもとに「親子登山」に関する企画を執筆していただいています。
子どもといっしょに山を楽しむ意味や、親子登山の注意点などについての記事が満載。
どうぞお楽しみに!
■関連リンク パタゴニア
2010年06月22日(火)
こんにちは。
編集部神谷(有)です。
梅雨のさなかですが、尾瀬ヶ原に行ってきました。
でも、雨にはあまり降られず、意外と天気がよくて、静かな尾瀬を堪能してきました。
ちょうどワタスゲの果穂が見頃でした。
現地の方にお話しをお伺いしたら、近年まれに見る豊作(?)なのだそう。
白いワタスゲが風に吹かれて揺れる様がなかなかの雰囲気でした。
現地でうれしかったことがひとつありました。
鳩待峠を下りた山の鼻で、山小屋の方がまわりのゴミを拾っていました。
手には山溪ゴミ袋が!
2008年のものでしたが、うちが作ったゴミ袋をちゃんと使っていただいていることに感謝です。
このゴミ袋は「クリーンキャンペーン」と称して、毎年誌面と連動して制作、各地の山小屋などにお配りしているものです。
このキャンペーンは、今年、日本山岳遺産キャンペーンとして新たなスタートを切ります。
これからはゴミ拾いだけじゃありません! 詳しくは7月15日発売の8月号をご覧下さい。
2010年06月14日(月)
こんにちは。編集部神谷(有)です。
先日、環境省による「行政事業レビュー」が行われました。
大きな注目を集めた内閣府の「事業仕分け」の、省庁自主仕分けが「行政事業レビュー」です。
ここで、山のトイレを建築するための補助金「山岳環境等浄化・安全対策緊急事業費補助」が対象となり、同事業は検討の結果「廃止」となりました。
ニコニコ動画でも生放送されました。(170分ぐらいからがこのテーマ)
◎ニコニコ動画:環境省「行政事業レビュー」公?開プロセス
この補助金は、国立公園、国定公園などの自然公園内でのトイレ整備に関して、
国が費用の2分の1を、県などを通じて補助するものです。
ずっと垂れ流しだった山のトイレをなんとかしようと、平成11年からはじまった補助金です。
◎環境省自然環境局・国立公園:山岳環境等浄化・安全対策事業費補助(山岳トイレ整備交付金)
※ 写真はイメージです廃止の理由としては、「補助金の拠出先が民間の山小屋という私企業であるから」ということ。
山小屋のトイレ建設のお金は、山小屋が自分で払いなさい。お金は利用者である登山者に負担させなさいということです。
「山を汚しているのは登山者だから、登山者に負担させよ」という感じです。
ここで問われたのは、「山小屋の公共性」という点でもあります。
税金を投入する意味を問われたわけです。
ぱっと思いつくだけでも、山小屋には、「安全」と「環境」の両面で大きな公共性を持っていると思います。
1.登山道の整備
2.遭難対策・救助
3.山の環境保全活動
・トイレの整備と管理
・ゴミ対策
・高山植物などの野生生物の保護
4.登山者への各種指導
その意味で、山小屋という施設は、これらの公共性とサービス業としての宿泊業を同時に行う特殊なものです。
その特殊性と山の環境保全の間で、少なくとも環境省が任命した政治・経済学者を中心とした外部有識者はNOとしたわけです。
弊誌では、この問題をきちんと紹介していきたいと思っています。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49
Copyright 2014 Yama-kei Publishers co.,Ltd. An impress Group Company. All rights reserved.