2022年06月02日(木)
こんにちは。
山と溪谷編集部の辻です。
新人の丸山さんに書いてもらおうと思っていたのですが、なかなか忙しそう……。
ということで、今回も辻が書かせていただきます。
前回の更新は4月中旬。
一カ月以上も放置してしまい、すみません。
前回は編集部で沢に行ってきた、という話でしたが、今回も沢の話です。
よく晴れた五月中旬の日曜日、奥多摩に沢登りに行ってきました。
一昨年までヤマケイ編集部にいた実用図書出版部の横山さんと、同じく実用図書出版部の新人・宗像さんと沢に行ってきました。
遡行したのは、大丹波川の源流・真名井沢。
入渓点にはナメコがびっしり。おいしそう。
苔が美しい沢です。
新緑が写りこんだ水面もすばらしい。
この沢の水はとてもおいしかったです。当日は歩くと少し汗ばむくらいの気温で、冷たい沢の水が体にしみました。
前から思っていたのですが、丹沢より奥多摩の水のほうがおいしい気がします。
飛沫を浴びているのは横山さん。
横山さんは生き物に詳しいです。
今回も遡行中に見つけた生き物の解説をしてくれました。
これはオトシブミという昆虫の卵です。
葉っぱに卵を包むのですが、今回見つけたものは虫に食い破られてしまった後のものだそうです。
休憩時には沢の石をひっくり返してサンショウウオを探していました。
宗像さんは実に楽しそうに沢を登っていました。
大学時代にバイトをしていた登山用品店の仲間と沢に行き始め、好きになったようです。
水枯れし、遡行が終わりそうになると、
「もう終わっちゃうんですか、もっとここにいたいです」
と残念そう。
遡行が始まったら、下山後の風呂やごはんのことを考え始め、
「はやく下りたいなあ」
と思ってしまう私とは大違いです。
真名井沢は、ロープを出したのが一度だけで、あまり難しくない沢でしたが、緑のきれいな沢でした。
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今の編集部は7月号の校了作業真っ只中。
7月号の特集は「北アルプス三大岩稜帯」です。コースガイドには各コースの詳細な核心部mapがついていて、付録はコース中の細かいピッチグレードが一目でわかる地図です。
今夏に北アの岩稜に行かれる方は必読です。お楽しみに。
なんとか明日で校了したい。明日終わらせれば、沢が待っている。
あと1日がんばります。
最近怠けていたブログ更新ですが、また頻繁に更新していきたいと思います。
そして次こそ丸山さんが書いてくれることでしょう。
そうそう。丸山さんは、入社2カ月にして早速アルパインクライミングの取材に行ってきたそうです。取材先は一ノ倉沢。
最近の若手編集部員にはいなかったクライマーです。
その時の話も次回は聞けるかも……。
ではまた。
お楽しみに。の真名井沢。
2022年04月20日(水)
こんにちは。
編集部の辻です。
ブログの更新が滞ってしまい、すみません……。
4月から、編集長が変わるなど、編集部の体制が大きく変わり、新人も入ってきました。
その新編集部で、先週末は丹沢の沢に行ってきました。
登ったのは、三ノ塔に詰める葛葉川本谷です。
当日朝は雨が降っていましたが、入渓時には雨がやんで霧がでていました。
これはこれでいい雰囲気です。
この日は少し気温も低かったですが、先頭を歩く新編集長は、腰から下が濡れる程度なら、躊躇なく釜に入っていきました。
ある人は小滝を直登、ある人は高巻きと、みな自由にルートを取って登っていきます。
アルパインクライミングが好きな新人の丸山さんは、沢の経験はほとんどないようですが、スイスイと滝を登っていきました。
小滝を高巻きした直後の川原田さんは「ヒルに吸われているかも……」とひとこと。
ゲイターを外し、ズボンの裾をめくると……
出た!
だいぶ膨れていますね。
6月号にヤマビルを取り上げる記事を掲載予定ですが、すでに進行してしまっているので、被害例としての掲載はならず……。
大勢での楽しい新人歓迎山行でした。
学生時代からこのブログをよく見ていたという新人・丸山さんは、「ブログを書きたい!」と言ってくれました。
うれしいですね。
たくさん書いていただきたい。
ということで次回は新人・丸山さんが書いてくれることでしょう。
乞うご期待!
2022年03月11日(金)
こんにちは。
編集部の辻です。
今日は昼休みに半袖で外に出たらちょうどいい暖かさでした。
すっかり春ですね。
昼休み、神保町を歩いていると、古本屋でこんな本を見つけました。
森敦の『月山・鳥海山』です。
『月山・鳥海山』というタイトルに目が留まり、著者を見ると森敦。どこかで聞いたことのある名前だなあと思っていたら、『山と溪谷』2月号の第2特集「山と地酒」での梶山正さんのエッセイで出てきていました。
梶山さんのエッセイを読んだときに、映画『月山』は見てみたいなあと思いながらも、まだ見ていなかったのを思い出しました。でも本を先に買ったので、まずは原作の小説から。それから映画。次に冬の月山に登る。下りてきて最後に地酒「銀嶺月山」を飲む。
この月山フルコース、近いうちにやりたいです。
2022年03月02日(水)
こんにちは。
編集部の辻です。
3月に入って急に暖かくなりましたね。
ここ3~4日、暖かいからか夜に飲むビールが一層おいしく感じます。
さて、編集部では4月号も校了間近。
特集班がラストスパートをかけています。
私の担当ページは校了して、5月号の作業中。
締切から解放されたので、どこかに飲みに行きたい気分ですが、次の号を今のうちに進めておかないと3月末が大変になるので、がんばっています。
でもちょっと息抜きに、先日登った那須・茶臼岳の話を。
2月19日、雪山初心者の知人と日帰りで行ってきました。
天気はくもり。
峠の茶屋に着くと、前方に見える山は雲の中。
さらに、すれ違った下山中の方の一言。
「上は風強いから気を付けてね~」
登りたくないなあ……。
と思いながらも進みました。
しかもカメラが不調で、電源を入れて1枚撮ったら画面に「バッテリー残量がありません」と出て撮れなくなる。バッテリーを温めてまた電源を入れて1枚撮る……の繰り返しで、あまり写真は撮れませんでした。
それでもおもしろい風景はありました。
白い景色に浮かぶ、岩の茶色の右下がりのラインと、それとは逆に右上がりで奥に延びる白い登山道がおもしろい模様になっています。
この白と濃い茶色の模様、昔好きだった、バニラにパリパリのチョコが入ったアイスの模様を思い出しました。
山頂に着いてもガスは晴れませんが、下山中に少し雲が晴れてきました。
手前の小屋は峠の茶屋跡避難小屋で、奥に剣ヶ峰と朝日岳が見えます。
こちらは下山路。これも白い道がきれい伸びています。
今シーズンは、メジャーな雪山ばかりに行ってしまっているので、今度は人けの少ない山に行こうと思います。
それではまた。
2022年02月15日(火)
こんにちは。
編集部の辻です。
今日2月15日は
『山と溪谷』3月号の発売日です!
特集は「山ごはん大全」。
さまざまな方の山ごはんの楽しみ方とともに、より手軽に、よりおいしく山ごはんを楽しむレシピやテクニックを紹介しています。
さらに、ストーブやクッカーなどの山ごはんグッズカタログも収録!
山ごはんがマンネリ化している私にも、とても参考になりました。
第2特集は「ウメ・モモ・サクラの山へ」
まだまだ寒さは厳しいですが、徐々に日が長くなってきて春が迫ってきているのを感じます。
第2特集では、待ち遠しい春の陽気の下歩きたい、ウメ・モモ・サクラを満喫できるコースを紹介しています。
解説ページで書かれていますが、ウメ・モモ・サクラはすべてバラ科の植物だそうです。
サクラがバラ科というのは知っていましたが、ウメとモモもそうだとは知らず、この企画内で知りました。
ちなみに、「バラ」という名前は「いばら」が転じたものだそうで、江戸時代までは「バラ」というと、トゲのあるツル植物を指していたそうですよ。
また、バラのイメージとして強い、花弁の大きい真っ赤なバラは品種改良により生まれた園芸種で、原種のバラは白やピンクなんだそうです。ちょうどウメ・モモ・サクラに近い色です。
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それともうひとつ。
3月号とは関係ないですが、先週末に氷ノ山に行ってきました。
今年は雪が多いようで、樹氷がしっかり育っていました。
また、登った日は暖かくて風もなく、快適そのもの。
夕方にはガスが出てきましたが、このガスが夕日を拡散させて、幻想的な景色になりました。
夜になると、満月が雪面を照らしてくれていたので、ヘッドランプなしでも歩けるほど明るかったです。
月が明るい分、星はやや見えづらかったですが……。
樹氷と北斗七星です。
次はどこに行こうか。
まだ東北に行っていないから、そろそろ行きたいなあ。
とりあえず、4月号の編集作業を進めながら、次に登る山(もしくは沢)を考えます。
ではまた。
2022年02月04日(金)
こんにちは。
編集部の辻です。
昨日3月号を校了しました。
特集は「山ごはん大全」です。
泊まりの山でのいちばんの楽しみといえば、ごはんとお酒ですね。
私は泊まりの雪山では、たいてい生米とぺミカン(野菜や肉を炒めて牛脂で固めた保存食)とカレールーを持って行きます。
大学時代にぺミカンについて教わったのですが、初めて食べたときは感動しました。
寒いテントの中で、脂マシマシカレーが疲れた体に染みわたって、パワーがみなぎります!
しかも、キンキンに冷えたビールとの相性がとんでもなくいい!
でも夜ごはんでぺミカンを使いきれず、翌日の朝、ラーメンなんかに入れると、脂がきつくて食べるのがしんどくなってしまうので、注意です。
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話が変わりますが、先週末は八ヶ岳の天狗岳に行ってきました。
天候も安定して、景色もきれいないい山でした。
初日は黒百合平でテントで泊まり……
翌日夜明けとともに出発です。
東天狗がどっしり構えて朝日を待っているように見えました。
雲海がとてもきれいです。
これは西天狗岳から見た、根石岳と硫黄岳かな(合っているか自信がない……)。
今週末はまた極寒沢登りに行ってきます。
ではまた。
2022年01月26日(水)
こんにちは。
編集部の辻です。
ついこの前、正月休みが終わったのに、気付けば1月も終盤。編集部は『山と溪谷』3月号の編集作業に追われています。
でも山は行っていますよ。
先週末は、友人と丹沢へ沢登りに行きました。
登ったのは、東丹沢・塔ノ岳に詰める源次郎沢です。
入渓点からずっと滝が続く沢なのですが、入渓して最初の滝の時点で、少し凍っていました。
見たことがないおもしろい凍り方をしています。
当たり前と言えばそうですが、滝って脇とか水が少ないところから凍っていくんですね~。
滑りたくないし、濡れたくないので、水と氷のない所を選んで登っていきます。
試しに凍った場所に足をのせてみると、とんでもなく滑りました。
これは氷に閉じ込められた落ち葉。
おそらく夏なら脇から流れ落ちて合流するところが、小さな氷瀑になっていました。
水枯れが枯れてから滝をいくつか登り、詰めあがっていくと、背の低いスズタケが茂った斜面にでます。ここで登ってきた方向を振り返ると……
秦野市街から相模湾まで見渡せる絶景でした。
塔ノ岳の手前、花立山荘で登山道に合流します。
ちょうど花立山荘からは富士山もきれいに見えました。
沢登りというとシーズンは夏ですが、濡れずに登れるルートなら、冬ならではのルート取りや、半分凍った滝などの景色など、夏とは違った楽しみ方ができるんですね。
東丹沢の沢って、ヒルがとても多いのですが、今回は冬だからか一匹も見ず、被害もゼロ。もしかして、東丹沢の沢のシーズンって冬なんじゃあないかと思ってしまいました。
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