インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(所在地:東京都港区、代表取締役 粟津彰治)は、ミステリ作家・大倉崇裕氏の山岳小説作品集『生還 山岳捜査官・釜谷亮二』を刊行しました。
大倉崇裕氏は、落語ミステリ『七度狐』『オチケン!』や、和製<刑事コロンボシリーズ>『福家警部補の挨拶』、『無法地帯』など多彩な作風をみせる本格ミステリ作家ですが、学生時代には山岳系同好会に所属し、その山岳描写は的確です。本作品は、著者にとって『聖域』(東京創元社)に続く山岳小説単行本となります。

■山岳推理小説の新境地
 山岳専門誌『山と溪谷』2007年4月号から2008年3月号に連載され、好評を得た短編「生還」「誤解」「捜索」に、書き下ろしの「英雄」を加え、合わせて4編からなる山岳小説作品集です。
 「山岳捜査官」とは、山の鑑識係ともいえる架空の職業。山での死亡事案のなかで状況に不審な点が認められたときにお呼びがかかり、現場に残されたわずかな痕跡をもとに、その死が事故なのか故意によるものなのかを明らかにします。著者の登山経験をもとにした緻密な山岳描写と、他作品でも定評のある謎解き本格ミステリが融合し、今までの山岳小説にはない新たな作品世界が繰り広げられます。

■『聖域』(東京創元社)とリンク
 本書は、各誌書評やTBS系列「王様のブランチ」などで紹介され、話題を呼んだ『聖域』(東京創元社)と同一世界観に基づく物語となっています。『聖域』で主人公とともに活躍した山岳遭難救助隊隊長の松山が、本書でも重要な役割を演じ、姉妹編とも呼べる作品です。

■内容紹介
 北アルプス黒門岳で起きた滑落事故。ひとりの女性が、ダウンジャケットをナイフで雪面に刺し貫き、息絶えていた。さらに両足の靴紐がはずされていることがわかる。はたしてこれは、何を意味するのか。釜谷は真実を探るため、山を駆け巡る――。(第一話「生還」)
 ほか、3話を収録。

生還著者 大倉崇裕氏について
1968年、京都府生まれ。学習院大学法学部卒。97年「三人目の幽霊」で第4回創元推理短編賞佳作、98年「ツール&ストール」で第20回小説推理新人賞を受賞。
著書に『七度狐』『福家警部補の挨拶』『白戸修の事件簿』(『ツール&ストール』改題)『無法地帯』『警官倶楽部』など。

本書について 
書名:『生還 山岳捜査官・釜谷亮二』
価格:1890円(税込)
体裁:四六上製版 304ページ
発売日:2008年9月1日

 

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1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心に、国内外で山岳・自然科学・アウトドア・旅行・スキー等の分野で出版活動を展開。さらに、自然、環境、エコロジー、ライフスタイルの分野で多くの出版物を展開しています。

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株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:関本 彰大、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「医療」「山岳・自然」を主要テーマに専門性の高いコンテンツ+サービスを提供するメディア事業を展開しています。

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