インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手掛ける株式会社山と溪谷社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:川崎深雪)と、同社が2010年に設立した日本山岳遺産基金は、2020年度の「日本山岳遺産」を決定し、以下の通り発表します。

■2020年度の日本山岳遺産の認定地と認定団体

 アドバイザリーボードの助言のもと、当基金事務局にて検討した結果、本年度は以下の4箇所を日本山岳遺産に認定しました。
 各認定団体には、本年度中に助成金を拠出するとともに、山と溪谷社の媒体を活用した広報支援を行う予定です。

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●鋸山(千葉県)/金谷ストーンコミュニティー

【山の概要】
山頂の露出した岩肌とその下を覆う広葉樹、針葉樹の混在した緑地が独自のコントラストを表す。2019年の台風で甚大な被害を受け、倒木や土砂崩れで自然景観が損なわれた。 採石産業は独特な景観を作り出し、石切場自体が貴重な産業遺産の遺構。

【認定団体】
鋸山から産出された房州石の歴史及び産業遺産として人とのかかわりに関する調査研究や、山の景観維持のための整備・環境保全活動を行っている。

 

●信越トレイル(長野県・新潟県)/特定非営利活動法人 信越トレイルクラブ

【山の概要】
長野・新潟県境に沿った関田山脈の尾根伝いのルートで、総延長約80km。手つかずの広葉樹の森が広がる。県の絶滅危惧種も生息し、山全体が国の天然記念物に制定。何世紀にもわたり信濃と越後の集落からの人や物資、文化の往来がある。

【認定団体】
地域連携を図り、自然・文化・歴史の地域資源を再認識し、トレイルを訪れる人々との交流を通じて地域の活性化・観光振興に寄与。人間と自然とが共存する里山の機能を理解するとともに新たな里山の在り方を考え、環境問題への意識の啓発を行っている。

 

●金剛山(大阪府・奈良県)/金剛錬成会

【山の概要】
大阪・奈良・和歌山の3府県にまたがる金剛生駒紀泉国定公園最高峰で日本二百名山の一つ。大阪府内で絶滅危惧I類となっているノカラマツやミツバコンロンソウが生育、多様な自然が残る。古事記や日本書紀にも記載があり、2020年度の日本遺産に認定された。

【認定団体】
登山道の修復等の活動を実施。1996年に設置された山頂の公衆トイレについても会員が交代で日々の清掃にあたる。

  

●山王山(長崎県)/新上五島町荒川郷

【山の概要】
複雑な海岸線と山の美しい自然景観で西海国立公園に指定。五島列島全体を展望できる中通島の中央部に位置し、亜熱帯系の照葉樹林が分布、動物相も亜熱帯系の種が飛来する。遣唐使の遺跡が存在し、最澄ゆかりの山岳信仰の山。2015年日本遺産に認定。

【認定団体】
荒川郷自治会は島内4地区から構成。山王山登山道の清掃や除草作業などの環境整備を行っている。

 

※各団体への助成内容と助成金額については、申請内容を鑑みて、調整中です。

 

【日本山岳遺産基金】 https://sangakuisan.yamakei.co.jp/
日本の山々がもつ豊かな自然・文化を次世代に継承していくために、2010年に㈱山と溪谷社と㈱インプレスホールディングスが設立した基金。「次世代育成」「山岳環境保全」「安全登山啓発」の3つをテーマに活動を展開しています。

 

【山と溪谷社】 https://www.yamakei.co.jp/
1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心に、国内外で山岳・自然科学・アウトドア等の分野で出版活動を展開。さらに、自然、環境、ライフスタイル、健康の分野で多くの出版物を展開しています。

【インプレスグループ】 https://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大輔、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「モバイルサービス」「学術・理工学」「旅・鉄道」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。

以上

【本件に関するお問合せ先】
株式会社山と溪谷社 担当:永田
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
TEL03-6744-1900  E-mail: info@yamakei.co.jp
https://www.yamakei.co.jp/