インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:二宮宏文)は、『海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること』を7月17日に発売します。

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「田島さん、クジラが打ち上がったよ‼」
電話1本で海岸へ出動! 解剖は体力&スピード勝負、クジラを載せたクレーン車がパンク、帰りの温泉施設で異臭騒ぎ、巨大な骨格標本ができるまで――。

海の哺乳類の知られざる生態に迫るなか、人間が海洋環境に与える影響も見えてきた。日本一クジラを解剖してきた研究者が、七転八倒の毎日とともに綴る科学エッセイ。

哺乳類である彼らはなぜ、陸を捨てて海を選んだのだろう。
海での暮らしに適応するために、どんなふうに進化していったのだろう。
そして、なぜ海岸に打ち上がるのだろう。
それが知りたくて、一つ一つの死体から聞こえる声に日々耳を澄ます。
(はじめに より)

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【内容】
1章 海獣学者の汗まみれな毎日
山積みのオットセイとの出会い/ 「鯨骨スープ」の臭いにまみれる/海の哺乳類は体重がハンパじゃない/ストランディングは突然に
2章 砂浜に打ち上がる無数のクジラたち
シロナガスクジラとの遭遇/赤ちゃんクジラの胃からプラスチック/シャネルNo.5はマッコウクジラのニオイ/クジラは爆発する
3章 ストランディングの謎を追う
なぜクジラは海岸に打ち上がるのか/調査には一流の道具を使うべし/外貌(見た目)調査で死因を探る/内臓の調査は“超ガテン"作業
4章 かつてイルカには手も足もあった
手はヒレに、足は無くなる/超音波で周囲の情報をキャッチする/イルカやクジラの内臓は丸っこい/小さな殺し屋クジラ「ユメゴンドウ」
5章 アザラシの睾丸は体内にしまわれている
水族館のショーはアシカ科の独壇場/水中生活により適応したアザラシ科/野生アシカの群れはすさまじく臭う
6章 ジュゴン、マナティは生粋のベジタリアン
「人魚伝説」に意義あり!/ラクに水中を浮き沈みできる秘密/ステラーカイギュウはなぜ絶滅したか
7章 死体から聞こえるメッセージ
死因につながる一筋の道を全力で探す/海洋プラスチックが見つかるとき/環境汚染物質「POPs」の脅威/人と野生動物が共存できる道とは                         ほか

【著者略歴】
田島 木綿子(たじま・ゆうこ)
国立科学博物館動物研究部研究員。
獣医。日本獣医畜産大学獣医学科卒業後、東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻にて博士課程修了。博物館業務に携わるかたわら、海の哺乳類のストランディングの実態調査、病理解剖で世界中を飛び回っている。雑誌の寄稿や監修の他、率直で明るいキャラクターにテレビ出演や講演の依頼も多い。

【書誌データ】
書名:海獣学者、クジラを解剖する。〜海の哺乳類の死体が教えてくれること〜
著者:田島木綿子
発売日:2021年7月17日  
定価:1870円(本体1700円+税10%) 
判型:四六判並製
https://www.yamakei.co.jp/products/2820062950.html

 

【山と溪谷社】 https://www.yamakei.co.jp/
1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心に、国内外で山岳・自然科学・アウトドア等の分野で出版活動を展開。
さらに、自然、環境、ライフスタイル、健康の分野で多くの出版物を展開しています。

【インプレスグループ】 https://www.impressholdings.com/
株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役:松本大輔、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「山岳・自然」「モバイルサービス」「学術・理工学」「旅・鉄道」を主要テーマに専門性の高いメディア&サービスおよびソリューション事業を展開しています。さらに、コンテンツビジネスのプラットフォーム開発・運営も手がけています。

以上
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【本件に関するお問合せ先】
株式会社山と溪谷社 担当:綿
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
TEL03-6744-1900  E-mail: info@yamakei.co.jp
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