仏像再興 仏像修復をめぐる日々

著者 牧野 隆夫著
発売日 2016.02.05発売
販売価格 1,980円(本体1,800円+税10%)

三十数年にわたり、地方の仏像修復を手掛けてきた「仏像の町医者」牧野隆夫氏による仏像修復の記録。

品種 書籍
商品ID 2815330670
ISBN 9784635330671
ページ数 336
判型 A5判

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商品詳細

三十数年にわたり、地方の仏像修復を手掛けてきた「仏像の町医者」牧野隆夫氏による仏像修復の記録。

京都・奈良の有名寺院に祀られる国宝級の美仏以外に、全国各地には数百万体の仏像が存在する。
長い時を経てその多くは壊れかけ、ひそかに朽ち果てようとしている像も少なくない。
これらの仏像は、現在まで誰がどのようにして守ってきたのか?
昔の人々は、仏像の修復を、「再興(=再び興す)」という言葉で表し、実践してきた。
著者が出逢った仏像たちに残されたその痕跡は、学術資料的価値の保存に偏った、現代の「文化財修理」とは、まったく別の考えに立脚したものだった。

「人はここまで壊れたものを、なぜ直そうとするのだろうか」――。

日本人にとっての仏像とは、いったい何であったのか? 現代の「仏像再興」とは?
「美仏」めぐりだけでは決して見えてこない「日本の仏像」の本質が見えてくる。
仏像愛好家、日本の文化をもっと知りたい人へ――修復家からの一冊。

第一章 再興の再考 秘仏の移動で開幕したドラマ ――普門坊馬頭観音菩薩立像修理
第二章 修復家への道 ――国清寺釈迦如来坐像修理
第三章 東北へ――地域に根ざす仏像修理 ――向居薬師堂仁王像、薬師如来坐像修理
第四章 住職が求めた「もっと違う修理」――皎圓寺全仏像の修理
第五章 足場の上で考えたこと ――浅草寺仁王像修理
第六章 再び、再興の再考 ――願成寺光背化仏復元
第七章 調査から見えた神仏分離 ――修復家にとっての仏像
第八章 「仏の里」を守る仏二十四の魂 ――桑原薬師堂仏像群の修理
第九章 仁王尊百五十年ぶりの山門帰還 ――修禅寺仁王像修理・遷座
第十章 鎮魂と継承の再修理 ――地福寺地蔵菩薩坐像修理

牧野隆夫(まきの・たかお) 
1950年、岡山県生まれ。国立津山工業高等専門学校機械工学科、東京藝術大学美術学部彫刻科を経て同大学院美術研究科保存修復技術彫刻専攻修了後、伊豆半島で仏像修復。「吉備文化財修復所」を設立し各地の仏像の調査と約300体の修復を手がける。12年間東北芸術工科大学教授。退任後同大学卒業生と山形県に(有)東北古典彫刻修復研究所を設立、同研究所代表。岡山市後楽園通り「勝錬館」館主。文化財保存修復学会会員、山形県文化財保護委員、東京学芸大学等非常勤講師。

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