著者 | 今野 保著 |
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発売日 | 2024.10.16発売 |
販売価格 | 1,210円(本体1,100円+税10%) |
“赤毛”“銀毛”と呼ばれ恐れられた巨熊
熊撃ち名人と刺し違え、命を奪った手負い熊
アイヌ伝説の老猟師と心通わせた“金毛”
夜な夜な馬の亡き骸を喰いにくる大きな牡熊
熊ニモ負ケズ――戦前の日高山脈、人間と熊の果てなき死闘
河﨑秋子氏(直木賞受賞『ともぐい』著者)、推薦!
品種 | 書籍 |
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商品ID | 2824050030 |
ISBN | 9784635050036 |
ページ数 | 352 |
判型 | 文庫判 |
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一瞬、体が硬直し、息が止まった。眼前わずか三十センチほどのところに、らんらんと光る目と開いた真っ赤な口、白い牙があった。ウオーッと一声吼えて、その牙が目に突き刺さるように迫り、なま温かい息が顔をなぜた。
(本文より)
戦前~戦後の北海道の奥地、羆の気配を身近に感じ暮らしていた人間と羆との死闘の物語。
父から狩猟の手ほどきを受けた今野少年と羆との対決、近所に住む兄弟・七郎と八郎が羆と繰り広げた修羅場、羆撃ち名人の命を奪った手負い熊の恐怖、アイヌ伝説の猟師・仙造と「金毛」という羆との交流。
長らく絶版になっていた、戦慄みなぎる名著の復刊。
解説/河﨑秋子(直木賞受賞『ともぐい』著者)
■内容
1 出会いと別れ 父は走った/舞茸採り/羆、馬を襲う/暗闇の音/血の跡/仔連れの羆/涙の川
2 撃つ 少年猟師/待ち伏せ/手負い熊/横取り/追跡/山の神様/窮地脱出/猟犬、帰らず/対決
3 アイヌの猟師 金毛/風雪/猟師
4 流転 暗い春/睨み合い/炭鉱の熊騒動/離散/熊ニモ負ケズ
解説 河﨑秋子
■著者について
今野 保(こんの・たもつ)
1917年、北海道早来町生まれ。
奥地での製炭業を経て、1937年から26年間炭鉱に勤務。その後、室蘭にて土木会社を設立。
1984年に事故で右手を負傷するが、入院中に左手で文字を書く練習を行い、その後、執筆活動を始める。
著書に『渓流の想い出』『染退川追憶』(以上、私家版)、『アラシ―奥地に生きた犬と人間の物語』『羆吼ゆる山』『秘境釣行記』がある。2000年逝去。
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