著者 | 今野 保著 |
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発売日 | 2024.06.18発売 |
基準価格 | 1,100円(本体1,000円+税10%) |
吹雪の夜に迷い込んできた山犬の仔は、過酷な北海道の原野を生き抜き、やがて仲間とともに山奥へ消えた――。
犬と人の絆、野生の掟、生と死がせめぎ合う伝説の名著。
品種 | 電子書籍 |
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商品ID | 2824121488 |
ページ数 | 248 |
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「アラシ、どこへ行く」と呼びかける私の声に見向きもせず、アラシは沢に架かる木の一本橋を渡って対岸へ走り、たちまち視界から消え去った。
こんなことは今までのアラシにはなかった。”もしかして、このまま帰ってこないのではないか。” 私は何故とはなしにそう思った。
(本文「アラシ」より)
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川で溺れかかった今野少年を救ったクロ(Ⅰ)。
嵐の夜に迷い込んできた山犬・アラシとの絆と野生の掟に従い訪れる別れ(Ⅱ)。
大熊をも倒したという勇猛果敢なタキの話(Ⅲ)。
人と驚くほど意思を通じ合わせることのできたノンコのこと(Ⅳ)。
北海道の美しく過酷な大自然の中でそれぞれの犬と刻まれる4つの物語。
野生みなぎるノンフィクションの名作。
解説/角幡唯介。
■内容
Ⅰクロ 鶏小屋の侵入者/野犬の群れ/夜の山道/旅立ち/別れのとき
Ⅱアラシ 山火事/吹雪の夜/山犬の群れ/夜襲/身近な出来事/吹雪の道で/山へ帰る
Ⅲタキ 働きもの/大きな足跡/毒矢/野辺送り
Ⅳノンコ 悲鳴/心を読む/習癖/野性の戦い/離散
解説
■著者について
今野 保(こんの・たもつ)
1917年、北海道早来町生まれ。
奥地での製炭業を経て、1937年から26年間炭鉱に勤務。
その後、室蘭にて土木会社を設立。1984年に事故で右手を負傷するが、入院中に左手で文字を書く練習を行い、その後、執筆活動を始める。
著書に『渓流の想い出』『染退川追憶』(以上、私家版)、『アラシ―奥地に生きた犬と人間の物語』『羆吼ゆる山』『秘境釣行記』がある。
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