八甲田山新たな真実

著者 伊藤 薫著
発売日 2025.02.17発売
販売価格 2,200円(本体2,000円+税10%)

今回、新たに発見された捜索隊・佐藤中尉の「佐藤書簡」と倉石大尉の「倉石手記」――。
捜索隊の新事実をもとに再構成された青森5連隊と弘前31連隊の大量遭難の全貌に迫る。

品種 書籍
商品ID 2824172180
ISBN 9784635172189
ページ数 408
判型 四六判

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商品詳細

本書は、新たに発見された「佐藤書簡」と、これまであまり注目されなかった「倉石手記」を軸に、青森の歩兵第5連隊と弘前の歩兵31連隊の行動を比較させながら、八甲田山遭難の全体像を描く。
特に、今回明らかにされた捜索隊の佐藤中尉の書簡から、2年下の下士候補生の参加に対し、山口少佐と口論になり本人が不参加となったこと、予行行軍がなかったこと、村人から出発を延期するよう進言されていたこと、大崩沢と田代元湯での救出状況など、新たな事実が明らかにされていく。

「はじめに」では佐藤書簡が発見された経緯にふれ、第1章「虚構と真実」で佐藤書簡と倉石手記による事実の掘り起こしを詳述。
第2章「第八師団と雪中行軍」で師団創立の過程と雪中行軍の実施状況を検証し、第3章「雪中行軍の準備」で、いかに杜撰な準備、装備に欠陥があったかを描いている。
第4章「両部隊の明暗」では雪中行軍の核心部分、1月20日から2月2日以降まで14日間の両隊の動向を一日ごとに時系列で比較検討して、本質を明らかにしようとする。
第5章「山口少佐の死因」では山口少佐の自殺説と暗殺説を分析、遭難原因と黒溝台会戦までを記述。
佐藤書簡をもとに八甲田山遭難の全貌が明らかにされる。


■内容
序章
第一章 虚構と真実
津軽/新田次郎と『吹雪の惨劇』/「佐藤書簡」の存在/証言と奇妙な設定

第二章 第八師団と雪中行軍
軍備拡張と師団の創立/ライバル意識

第三章 雪中行軍の準備
因縁の五連隊と三十一連隊/捏造された予行行軍

第四章 雪中行軍隊の光と陰
一月二十日 三十一連隊行動開始/一月二十一日 五連隊行軍準備開始/一月二十二日 出発前日の偵察と宴会/一月二十三日 五連隊行軍開始/一月二十四日 帰路不明/一月二十五日 神成大尉の怒号と集団パニック/一月二十六日 神成大尉、田茂木野を目指す/一月二十七日 後藤伍長救出される/一月二十八日 遺体遭遇と嚮導置き去り/一月二十九日 三十一連隊の彷徨と事情聴取/一月三十日 旅団長と福島大尉の衝突/一月三十一日 山口少佐救出される/二月一日 捜索隊と現場取材/二月二日以降 全遺体収容と処分/三月十四日 福島大尉の転任

第五章 山口少佐の死因と遭難原因
自殺説と暗殺説/真の遭難原因

終章
あとがき
雪中行軍年表

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