有栖川有栖の鉄道ミステリー旅 インプレスグループで山岳・自然及びライフスタイル等々の分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社(所在地:東京都港区、代表取締役 粟津彰治)は、ミステリー作家・有栖川有栖氏の鉄道エッセイ『有栖川有栖の鉄道ミステリー旅』(山と溪谷社刊)を出版します。


 有栖川有栖氏は『月光ゲーム』『マレー鉄道の謎』などの作品で有名な本格ミステリー作家ですが、大の鉄道旅行好き。作品が生まれる背景には意外と鉄道での旅行からアイディアをとったものも多いとか。

 そんな自称「乗りテツ」のミステリー作家が、鉄道ミステリーの話などを交えつつ、鉄道紀行のエッセイをまとめました。

 

 
 第一章

「ヰタ・テツアリス」では、ふだん自らを語らない著者が鉄道趣味に目覚めた、その萌芽の過程をリアルに描いています。
    “鉄道の世界に開眼すると、これまで何気なく見ていた風景が一変した。
    (中略)阪急の車両は、伝統的に特急から普通までお召し列車のようなマ
    ルーン(小豆色)なのだが、その統一感の美しいこと。こんな電車で通学
    できることが誇らしい。・・・・・・なんてことを覚醒前に鉄道ファンから聞い
    たら、相手の顔をまじまじと見返しただろう。”
    (P33より)

 第二章

「この鉄ミスがすごい!」では、里程標的作品『点と線』、最高級のクオリティ『赤い密室』、鉄ミス史上の一大事件『寝台特急殺人事件』、幻想的な鉄ミス『奇想、天を動かす』、骨太な鉄道冒険小説『あじあ号、吼えろ!』などなど有栖川氏のフィルターを通して計60作品がユニークな解説とともに紹介されております。

 第三章

「日本列島 殺人のない鉄旅」では、全国各地を旅したなかから、北海道で最果てのローカル線をめざし(根室本線)、東北では筆名の由来にもなった『不思議の国のアリス』にひっかけて地下の国のアリスツアーを敢行すべく鍾乳洞を鉄道でめぐります(山田線・岩泉線・釜石線)。北陸では江戸川乱歩の世界を髣髴とさせる「押し絵と旅する男ツアー」で、各地をめぐります(城端線・北陸本線)。

 鉄道ファン、ミステリファンともに楽しめる一冊になっております。

 

著者 有栖川有栖(ありすがわ ありす)氏について有栖川有栖氏
1959年、大阪市生まれ。同志社大学在学中は、推理小説研究会に所属。1989年『月光ゲーム』でデビュー。『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を、『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞。本格ミステリ作家クラブ初代会長。著書に『双頭の悪魔』『壁抜け男の謎』『妃は船を沈める』など。『鏡の向こうに落ちてみよう』などエッセイ集もある。

 本書について
書名 有栖川有栖の鉄道ミステリー旅
著 有栖川有栖
価格 2,100円 (税込)
発売日 2008年8月27日
体裁 四六判/232ページ
ISBN 978-4-635-33031-2

 

出版記念サイン会について
本書の出版を記念して、大阪・梅田にて著者によるサイン会が開催されます。
日時 2008年9月7日(日) 14:00~
会場 大阪・梅田 ブックファースト梅田店(問合せ電話番号:06-4796-7188)

 

山と溪谷社について http://www.yamakei.co.jp/
1930年創業。月刊誌『山と溪谷』を中心に、国内外で山岳・自然科学・アウトドア・旅行・スキー等の分野で出版活動を展開。さらに、自然、環境、エコロジー、ライフスタイルの分野で多くの出版物を展開しています。

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株式会社インプレスホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:関本 彰大、証券コード:東証1部9479)を持株会社とするメディアグループ。「IT」「音楽」「デザイン」「医療」「山岳・自然」を主要テーマに専門性の高いコンテンツ+サービスを提供するメディア事業を展開しています。

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